たい肥(有機肥料)

2008年02月24日

長野合宿

安曇野まで行き6時間、帰りはどこを通っても猛吹雪で7時間半。。。
勉強時間は計12時間。
ハードな2日間でした^^;
でも、疲労困憊になってまで車を走らせた価値が大いにありました。

長野でしてきたこと。
「使える土壌診断とするために・・・」と題した勉強合宿に参加するためです。
講師は、東京農業大学土壌研究会副会長の池上洋助先生。
土壌分析歴30年以上の第一人者です。

プログラム内容としては、
一日目(午後1:00〜夕食を挟み〜11:00まで)
☆使える土壌診断とするために最低限度必要な基本事項の解説
 ○土壌調査方法
 ○土壌分析項目の解説
☆土壌診断を基調とした土づくりについて
 ○土壌改良対策
 ○施肥改善対策
 ○堆肥等有機資材の効率的な利用・緑肥
☆土壌診断実例を基にした総合講義
診断例発表者/土肥農園(すいか、多品目野菜)・土肥寛幸氏
二日目(午前9:00〜午後1:30)
☆土壌診断実例を基にした総合講義
診断例発表者/Suki Flower Farm(カーネーション)・鈴木義啓氏

今回は普段、長野になかなか出向くことのできない他県農業者のために開催された集中基礎講義。
尊敬する先輩で親友の土肥さん(今回で会うの5回目^^)に誘ってもらえたことがきっかけの参加です。

僕も今まで地元の公共機関等に依頼して統一土壌診断は3回ほど実施してきました。
しかし、統一基準に合わせた診断結果で施肥や土壌改良資材を投与すること、
その効果をタイムリーに受診できないこと、
分析項目の根拠が分からないこと、
そもそも投与する肥料、資材が適正かどうか・・・
月日を重ねるごとに疑問、危機感が心の奥底に募ってきました。
現状、その方法で栽培できていて、地域的にもそれで一般的だと言われます。
でも、僕自身何よりも焼き栗販売を通して直にお客様と接し、
「来年もこれからも安心で美味しい栗を」と本当に多くの方々に期待を込めた声援を頂けました。
だからこそ、農家として、食の販売者として真のプライドを身に付けるために、
「そうだ、長野に行こう」と必然性を感じました。
池上先生という唯一無二の技術者(しかもご自身も現役農家)、
その方の5年来の門下生である土肥さんや鈴木さんらの話を聞くために。


で、専門的な話はここでは省きますが、
自分にとって一番大きかったのが土に向き合う意識がようやく芽生えたこと。
今まで向き合っていなかったとはっきり言えるぐらい。。。
(今さら? って怒ってこのくだりを読まれる方も多いんだろうなぁ^^;)
直感と興味に任せて栗の樹や果実ばかりを見てきましたが、
その栗を育てている土を健全にする、できる、し続けることの意義を強く感じることができた。
作物は違えど、土肥さんや鈴木さんらの5年間の継続の大切さ、成果、高い向上心を目の当たりにし、
僕と同じ他県から参加の福島や千葉のベテラン花農家さんの意欲的な姿勢に刺激を受けた。

何だろう・・・
寝不足&長時間運転の後の12時間講義なのに本当に楽しかった、勉強が!
能登栗を安心安全で美味しくする可能性を土はどれだけ秘めているんだろうって。
また違う視点の講義を受け、実践していくことでステップアップしていきたいって。
つーか、松尾栗園の土の状態を早く正確に理解したい!

あくまでも今回は基礎知識を頭に叩き込んだだけ。
これから実際に動いて継続する努力をしなければ全く意味はありません。
ターニングポイントだな。。。


池上先生、土肥さん、鈴木さん、日比谷さんはじめ皆々様、
今回も大変お世話になりました。
ありがとうございました!!!


km3921 at 02:03|PermalinkComments(0)

2005年11月17日

危機一髪!

c05c767d.jpgたい肥切り返し中に雨。ザザ振りになる前にと、急いで切り返し。終わったと同時にキタ―! スコールのような雨が。慌ててブルーシートかけて、何とか守ることができたかな?あまり濡れると、発酵しにくくなる。これが本当に効果のあるたいひ肥になるのか、現時点ではまだ調べられない。でも、こうした有機物の積み重ねが、息の長い栗園作りのカギになると信じてる!

km3921 at 11:25|PermalinkComments(3)

2005年11月03日

いい土作りたくて仕方ない!

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この山、すべて川原農産の籾ガラ。

雨で草刈りも剪定もできないってことで、ひたすらこのモミを袋詰め。その袋をリンゴ&小豆畑で撒く。長い年月をかけて土の肥やしになる。

だから、この籾山の前に来る度に物欲しげな目をしてしまう。籾だけでなく、農家さんは様々な有機物を利用してたい肥作りに取り組んでます。そういえば、漁師やってた時、よく仕掛けにかかったヒトデを陸に持ち帰ってた。食べないのになぜ? と思ってたら、近くの農家さんが肥料用に欲しいからだと聞いた。

化学肥料買う方が手っ取り早くて効果も確実なんだろうけど、自分なりに自然物を利用したお金をかけないたい肥作りに取り組んでみたい。栗に魚粉って合うのかな? う〜ん、調べたいこと聞きたいことだらけだ。



km3921 at 22:57|PermalinkComments(3)

2005年10月25日

食欲旺盛の秋!

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金山栗園のたい肥(剥いた栗の皮と籾殻を混ぜたもの)切り返し。

写真後方に見える茶色い山。2時間半前は全て手前にあったもの。

手前から奥へスコップですくっては投げること千杯以上

気温15〜17度、曇りで肌寒い天気のはずなのに全身汗だくになりました。

仕上げに水をかけてブルーシートかぶせて、後は自然発酵待ち。

こういう力仕事大好き! 最高の筋トレになる=ホームランバッターに近づく。

 

kareそして、動くと腹が減る。この頃、食欲だけが高校生の頃に戻ってきた。

お米は1日5合炊いてちょうどいい。

茶碗やお皿に盛ると3杯おかわりしに行かなきゃいけないので、最近はボールに入れて食べてる。それでも1杯じゃ足らない。

何なんだこの空腹感は?

さすが“食欲の秋”

 

 



km3921 at 21:24|PermalinkComments(5)

2005年10月24日

切り返し

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籾と米ぬかで発酵させたたい肥を切り返す社長。

湯気がムンムン&酒の臭いプンプン。

温度計を見ると60度。80度ぐらいまで上がると微生物が死滅しちゃうそうで、60度を目処に切り返さねばいけません。

と聞いて、慌てて金山栗園のたい肥温度を測りに。雨の当たった上部は58度。中間は50度。底の方は40度弱。そろそろ切り返さねば!



km3921 at 23:20|PermalinkComments(0)

2005年10月10日

目指せフワフワの土、ピカピカの栗!

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この小さな山、すべて栗のむき皮。川原農産様から金山栗園再生のために無料で頂戴しました! 超・超・超うれし〜! これにモミ殻(これまた無料で頂けるんです)を混ぜて発酵し、たい肥を作っていくつもりです。初めてのたい肥作り。絶対に成功させて土作りに活かしたい!

とにかく、金山は土が良くない! 固いくせに、雨が降るとドロドロになる。一方、徳成谷地の栗山は雨上がりの水はけが良く、歩行感触はフワフワと柔らかい!

ほとんどの植物の根は空気を好み、根から酸素を吸収することで、養分や水分を取り入れる。水はけが良いってことは、新鮮な空気がじゅうぶん入り、微生物が繁殖します。
水はけの悪い土壌では、植物の生育が不良で、堆肥の分解も遅くなる。とくに未熟堆肥はすぐ腐敗してしまい、病原菌の巣となるそうだ。

難しい・・・勉強することだらけ。でも、納得いくまで勉強する。



km3921 at 22:00|PermalinkComments(2)

2005年09月24日

腐葉土のすさまじさ!

生きた土になるには長い年月が掛かる!
一面の草原に生えている草が、すべて枯れて土に変わるまで約1年掛かると聞きました。しかも造られる土の厚さは1mm程度だから、約30cmの生きた土ができるのに300年は掛かる。その間に風で表面の土が飛ばされたり、大雨に流されたりすると、とても300年どころの話しではなくなる。

でも、川原農産の栗山はその生きた腐葉土が30cmどころか相当深く積み重なっているようです。確かに歩いてみるとフワフワした感じがする。それもそのはず。機械や作業車は1度も入らず、手付かずの自然の山を人間の手だけで開墾した栗園だから。つまり、その山の歴史の分だけ腐葉土が積み重なってきた。栗山そのものが有機物といっても過言じゃないのでは? そう考えると、あれだけツヤのある栗が出来続けるのも納得! 

金山の栗園は・・・有機物買って土作りしないと厳しいのかな? 安く、なるべく無料で手に入る堆肥なんて・・・ないか?



km3921 at 22:46|PermalinkComments(0)