2008年02月

2008年02月29日

一番大事な場所

1c6bcbcd.jpg雪解けが進み、
久しぶりに栗園の登頂部に上がった。
剪定の進んでない自分の怠慢を思い知った。

樹液が流れ、発芽するまでに剪定、種植え、苗植え、土壌診断、施肥…
ホントはもっと忙しくなきゃいけない。
結局いつもそう。
栗園に来ると自分が何者か見えてくる。
俺は栗の成長に合わせて生きていく人。
樹が今、何を求めているのか分かる人でなくちゃいけない。
月日を重ねるごとにその難しさに気付くけど、
やっぱりその達人になっていきたい!

その愛しい樹たちは今、
静かに空へ向かってたくさんの枝をかかげ、
春から光合成を始める準備をしています。
それまでに俺の作業が終わってくれることを、
心から期待しているんだと思う。

今まで何を失ってもこの栗園だけは俺を待っててくれた。

だから、絶対に手放したくない一番大事な場所。
自分の全て!

何も語らずとも強く生きる樹の前では、
自分がすごく小さい存在だと感じさせてくれる。

もう吹っ切れた!
午後からもこれからもココで思いっ切り仕事がんばろう(^O^)/


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2008年02月25日

輪島朝市組合総会

5ab4721f.jpgホテル高州園で開催されました。
今年は組合設立50周年だそうで。
(輪島朝市の起源は平安時代の物々交換から)
「市、警察、観光会社、ファンの方々など様々な協力態勢に感謝し、
我々組合員は今まで以上に危機感と希望を持って代々の伝統を守って残していきましょう」
という話でした。
本当に多くの人に愛され思いの詰まった場所。
改めて、その中に入れてもらえた奇跡をありがたく感じた。

久しぶりに再会したおばちゃんたちも相変わらず優しく、
「兄ちゃん、元気にしとるの?」
「ひとりで寂しくない?」
「ちゃんと自炊しとる?」
「アルバイト始まったん?」
「彼女できたん?」
「テレビ出て、いっぱいファンレター来たん?」
「結婚する気あるの?」
「栗園は雪の被害ない?」
…ちょっとした囲み取材でした。笑

しかも、今日はおばちゃんたち頑張っておめかししてて…
いつもモンペか防寒ジャンパー姿しか見てないから…
誰が誰だか半分ぐらい分からなかった(^_^;)


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2008年02月24日

長野合宿

安曇野まで行き6時間、帰りはどこを通っても猛吹雪で7時間半。。。
勉強時間は計12時間。
ハードな2日間でした^^;
でも、疲労困憊になってまで車を走らせた価値が大いにありました。

長野でしてきたこと。
「使える土壌診断とするために・・・」と題した勉強合宿に参加するためです。
講師は、東京農業大学土壌研究会副会長の池上洋助先生。
土壌分析歴30年以上の第一人者です。

プログラム内容としては、
一日目(午後1:00〜夕食を挟み〜11:00まで)
☆使える土壌診断とするために最低限度必要な基本事項の解説
 ○土壌調査方法
 ○土壌分析項目の解説
☆土壌診断を基調とした土づくりについて
 ○土壌改良対策
 ○施肥改善対策
 ○堆肥等有機資材の効率的な利用・緑肥
☆土壌診断実例を基にした総合講義
診断例発表者/土肥農園(すいか、多品目野菜)・土肥寛幸氏
二日目(午前9:00〜午後1:30)
☆土壌診断実例を基にした総合講義
診断例発表者/Suki Flower Farm(カーネーション)・鈴木義啓氏

今回は普段、長野になかなか出向くことのできない他県農業者のために開催された集中基礎講義。
尊敬する先輩で親友の土肥さん(今回で会うの5回目^^)に誘ってもらえたことがきっかけの参加です。

僕も今まで地元の公共機関等に依頼して統一土壌診断は3回ほど実施してきました。
しかし、統一基準に合わせた診断結果で施肥や土壌改良資材を投与すること、
その効果をタイムリーに受診できないこと、
分析項目の根拠が分からないこと、
そもそも投与する肥料、資材が適正かどうか・・・
月日を重ねるごとに疑問、危機感が心の奥底に募ってきました。
現状、その方法で栽培できていて、地域的にもそれで一般的だと言われます。
でも、僕自身何よりも焼き栗販売を通して直にお客様と接し、
「来年もこれからも安心で美味しい栗を」と本当に多くの方々に期待を込めた声援を頂けました。
だからこそ、農家として、食の販売者として真のプライドを身に付けるために、
「そうだ、長野に行こう」と必然性を感じました。
池上先生という唯一無二の技術者(しかもご自身も現役農家)、
その方の5年来の門下生である土肥さんや鈴木さんらの話を聞くために。


で、専門的な話はここでは省きますが、
自分にとって一番大きかったのが土に向き合う意識がようやく芽生えたこと。
今まで向き合っていなかったとはっきり言えるぐらい。。。
(今さら? って怒ってこのくだりを読まれる方も多いんだろうなぁ^^;)
直感と興味に任せて栗の樹や果実ばかりを見てきましたが、
その栗を育てている土を健全にする、できる、し続けることの意義を強く感じることができた。
作物は違えど、土肥さんや鈴木さんらの5年間の継続の大切さ、成果、高い向上心を目の当たりにし、
僕と同じ他県から参加の福島や千葉のベテラン花農家さんの意欲的な姿勢に刺激を受けた。

何だろう・・・
寝不足&長時間運転の後の12時間講義なのに本当に楽しかった、勉強が!
能登栗を安心安全で美味しくする可能性を土はどれだけ秘めているんだろうって。
また違う視点の講義を受け、実践していくことでステップアップしていきたいって。
つーか、松尾栗園の土の状態を早く正確に理解したい!

あくまでも今回は基礎知識を頭に叩き込んだだけ。
これから実際に動いて継続する努力をしなければ全く意味はありません。
ターニングポイントだな。。。


池上先生、土肥さん、鈴木さん、日比谷さんはじめ皆々様、
今回も大変お世話になりました。
ありがとうございました!!!


2008年02月23日

やっぱり気になるので

7d031673.jpg食べて帰ります♪


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2008年02月22日

長野に来ています

0979ad54.jpg食べてみたかったけど、
今の気温−2℃。

確実に腹壊すなヾ( ´ー`)


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2008年02月17日

野々市から雪道を4時間かけて来客

先月末に金沢で行われた新規就農セミナーに参加されていた農家さん。
農業生産法人にお勤めで、
農業歴は僕より大先輩。
将来的に独立したいのか、
法人などで活躍の場を求め続けていくべきか悩んでいらっしゃいました。

セミナーでの僕の話に興味を示していただき、
もっと今に至る経緯と今後の展望を聞かせてほしいと。。。
昼飯ご一緒して、
積雪の栗園を散歩した後、
我が家で語り合い。
僕の経緯については、
「スリリングすぎて、聞いててゾーッとした」そうです(^_^;)

最終的には、
「せっかく農業者になった以上、すっげー安全で美味しい物作ってみたいよね」
「まずは、お互いもっとちゃんと農業勉強しないとね」って漠然と現状打破を誓い合いました。笑

他県出身とか長年彼女いないとか怒られるとすぐ凹むとか共通点も多く、
短時間で急速に意気投合しました(^-^)/
久々に人と会えたせいか、
男なのに別れる時は寂しさを感じてしまった。笑


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2008年02月16日

奇跡の火

aa056a70.jpg昨日のシチューは偶然起きた賜物だった。。。
今日は、自分の手で何か奇跡を起こしてみたい!
そんな衝動に駆られた。

で、猛吹雪の中で火を起こすことに挑戦してみた。
朝から大雪にまみれて体も冷え切っていたし。

伐り落とした枝も落ち葉も枯れ草も全部雪の下で湿ってる。
それらを掘り起こして集めてドラム缶の中へ。
紙の使用済み肥料袋と栗の皮を燃やしてドラム缶の中を乾かしていく。
それを何十回と繰り返した。

熱い人の心みたいに「一旦火がついたら止まらない」ってワケにはいかず、
何度も点いては儚く消えた。
挑戦始めて2時間半、
やっと太い枝も燃えだし炭化した。

単なる自己満足の世界だけど、
小さな奇跡が起きました!


実生活で、
今度何か奇跡を起こすチャンスが訪れたら…
その時こそ今日みたいに諦めないで火を灯し続けてみようかな…。
激しく降り注ぐ雪にも負けず、
強く燃え続ける炎を眺めてると、
そんなクサい感情になっちゃいました(´∀`)

さて、火消して帰ります。

…今日は何しに栗園来てんだ、俺。


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2008年02月15日

奇跡の料理

54093863.jpg雑煮を作って弱火で温めてたことを忘れてしまい、
30分以上煮込んでしまった。
餅が溶けて形を無くし、
トロトロ乳白色になった。
試しにコンソメとブイヨンを加えてみたら、
見た目も味も食感も完璧シチューになった!
こんなに美味いシチューは初めてだ!!!


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2008年02月13日

剪定ファッション

a4c2e97a.jpg吹雪とチェーンソー使用時に飛び散る木屑から顔を守ります。
さらにゴーグル着用するので、
いつも鼻だけ真っ赤になります(≧▽≦)ゞ


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山探検

9d0deedb.jpg栗園の奥は杉の森。
この地に来て2年半、
今日初めてその中に足を踏み入れました。

何もなかった。
いなかった。
ちょっと拍子抜け。
でも、太陽が顔出した瞬間、
高さ20mはありそうな太い杉の木々が揃って揺れ動いた。

はぁ、びびった〜!

冬も森は生きている。
たぶん、毎日俺この森に見られてる。
ちゃんと住人として認めてもらえるようになりたい!


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2008年02月10日

長い長い道のり

98cca275.jpg剪定始めて1週間。
今日は珍しく無風快晴(^-^)
気がついたら、栗園の斜面は一気に雪解けしてた。
吹雪かない日は、
ひとりで作業してても心が折れない(^_^;)
お昼も家に帰らず、夢中で樹の剪定をしてました♪
真っ白な栗園を切り落とした枝で少しずつ茶色に染めていく。
雪解けする前に終わらせたいけど、
まだ1割。。。

どんな作業も初めはいつも果てしない!


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2008年02月06日

冬山にひとり

7218b0d2.jpg寒いとか腹減ったとか…
ついつい帰る言い訳を考えてる。。。

やっぱり寒い!!!
帰ろ。


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2008年02月04日

北海道えりも岬の

14718d67.jpgタコ足1本。
タラバガニ1杯。
毛ガニ3杯。

先月送った焼き栗との物々交換で、
漁師時代にお世話になった親方からの贈り物☆
懐かしいえりもの匂いがする。
輪島の海の匂いとまた違うんだよなぁ。
3年前、
初心者でタコ漁の船に飛び込んだものの、
毎日船酔いして、
一番仕事覚え悪くて、
一人でタコ持ち上げられるようになるまで3ヶ月もかかり、仕掛けの縄作りもモタモタで、
四六時中怒鳴られてばかりで終わった。…最低の乗組員。

そんなんでも、
僕に「来年も残ってくれ」と言ってくれて、
別れる時は男泣きしてくれた親方。
根はあったかい人。
3年近く経った今でもたまに電話くれて、
笑って話ができる。
ありがたい(^-^)


僕には時価以上に気持ちのこもった最高級品!
親方、いただきます!!!


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2008年02月01日

遠征ラスト

bdc497e3.jpg今朝、金沢から能登へ帰ってきました!
新規就農セミナーにパネリストの一人としてお呼ばれしたものの、
緊張で何話したか覚えていません^^;
それより僕の方が参加者の方々の話を聞いていい刺激を貰ってきました。笑

同時に雑誌取材も受けてきました。
昭文社の「Prost!」という、男の料理(食材)誌です!
こちらは東京で大変お世話になった先輩が記者&編集しております。
僕のことを何でも知っている方なので、
かなり濃密な内容になるのかな???
3月上旬に全国一斉発売とのことです。
発売近づいたらまたご報告します♪

さてさて、今日で長期休暇終了です。
1年分遊んじゃいました^^
お相手してくださった皆様、
すっごーーーい楽しくていい思い出になりました。
ありがとうございました!!!

明日から新しい1年の始まりです。
皆様に誓ったように、
自分の全てを安心、安全、美味しい能登栗作りに注ぎ込みます!!!


km3921 at 17:55|PermalinkComments(2)│ │携帯から